ディノサウロイドとは

 ディノサウロイド(Dinosauroid、ダイノサウロイド)とは、恐竜人間についての仮説です。カナダの古生物学者デール・ラッセル(Dale Russell)が、獣脚類の恐竜トロオドン(Troodon)をモデルとして提唱した仮説です。トロオドンを“恐竜が絶滅しなかった仮想的未来”の知的生物として想定し、恐竜が絶滅せずに進化をし続けた場合、トロオドンは人間のような形態になるのではないかと想像した仮説です。
 トロオドンは、目は大きく正面を向いていたため立体視能力があったものと推測されます。身体における脳の比率が比較的大きいことから、“中生代で一番頭が良かった動物”などとしばしば呼称されています。実際の知能がどの程度のものだったかは不明です。また、前肢が拇指対向性を示す3本指であったことから、前足で物を掴めたと想定されます。これらのことに着目した結果、人間のように進化するのではないかと言われるようになりました。
 トロオドンは、身長はおよそ170cm程度であり、 全身に鱗を持ち、頭部に爬虫類的な印象を残している以外はほぼ人間に近い体型を持っていたとされます。ただし哺乳類ではないため、へそも乳房もありません。人間同様に直立して二足歩行を行い、尾は退化していて、手先には三本の指がありました。

恐竜人間未確認

 ネス湖のネッシーは絶滅した海生爬虫類プレシオサウルス類の生き残り、コンゴのテレ湖で目撃されるモケーレ・ムベンベはディプロドクスやブラキオサウルスといった竜脚類の生き残り、などなどUMAの世界では恐竜や古生物がまだまだ幅をきかせています。
 UMA(ユーマ)とは、Unidentified Mysterious Animal(謎の未確認動物)の略語で、存在の可能性があるとされながら、生物学的に確認されていない、未知の動物のことです。ただし、人々の間で噂されるだけの都市伝説であるとも言えます。
 恐竜人間(ディノサウロイド)は、目撃談から復元された模型ではなく、ラッセル博士が進化のシミュレーションで生み出した生物です。「恐竜が絶滅しないで生き残り、(文明を築ける)人間のように進化したとしたら」ということでシミュレートされたモデルが、恐竜人間です。恐竜人間は、単なるUMAではなく、「人間のように文明を築けるまでに進化」した生物モデルです。そのような恐竜人間が、存在するとしたら・・・。
 恐竜人間(ディノサウロイド)にヒントを得た幾つかの創作があります。アニメではドラえもん映画ののび太と竜の騎士の恐竜人の祖先、恐竜惑星のギラグール族の祖先などとして扱われました。最近の漫画では小泉吉宏著の『ドッポたち』に登場する恐竜人ドコ族の祖先がトロオドンです。また、特撮番組「ウルトラマンティガ」の第23話「恐竜たちの星」に登場した恐竜人類は、もともとこの恐竜であったとされています。

漫画&アニメに登場する恐竜人間(ディノサウロイド)

・『鉄腕アトム』(手塚治虫原作)
「テストパイロットの巻」「ミドロが沼の巻」に高度な知能を持ったトカゲが登場。「テストパイロットの巻」でアトムらがタイムマシンで恐竜時代に行った際に密航して現代で繁殖し、「ミドロが沼の巻」に到る。
・『ドラえもん のび太と竜の騎士』(藤子不二雄原作)
6500万年前に地下に逃げ延びた恐竜が進化した恐竜人として登場。地底人とも呼ばれる。
『未確認少年ゲドー』(岡野剛原作)
作中にディノサウロイドが登場している。
・『ドッポたち』(小泉吉宏原作)
主人公の青山ドッポをはじめとする、トロオドンの末裔(ドゴ族)が登場する。恐竜人としては、かなり原始的な外見であるが、人間と同じような生活を送っている。
・『恐竜惑星』
作中に恐竜から進化した二種類の知的生命体が登場する。
・『ゲッターロボ』(永井豪,石川賢原作)
爬虫人類による恐竜帝国が登場。

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